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広場
イベント & プログラム
開催中
2026/6/1 Mon. ~ 2027/11/30 Tue.

「APK PUBLIC」は、新進アーティストやキュレーターによる都市の風景を担う大規模な作品発表の場として、TODA BUILDINGの共用空間を活用し、更新性のあるパブリックアートを展開するプログラムです。来街者やオフィスワーカーが日常的に作品のある空間を体感し、クリエイティビティが刺激されることで、視野の拡張をもたらし日々の生き方や働き方を豊かにしていくことを目指します。
Vol.2では、キュレーターに藪前知子(東京都現代美術館学芸員)を迎え、「未完の都市:The Becoming City」 をコンセプトに、手塚愛子、藤倉麻子、渡辺志桜里の3名のアーティストによる作品を展示します。
東京の中心に位置し、明治以来、都市の造成に関わってきた戸田建設の本社。その新社屋のパブリックスペースに展開する本プロジェクトは、手塚愛子、藤倉麻子、渡辺志桜里の3人の作家がこの場所のために生み出した新作によって、都市とは何かを問い、そのイメージを再解釈するものです。ここで可視化されるのは、政治や資本、物流、社会的欲望、歴史的な因果など、都市空間を生成させるもろもろの力です。都市とはこれらがぶつかりあう摩擦のプロセスであり、そうした定まらない姿としてのみ現れるものではないでしょうか。
手塚愛子の作品は、都市を一つの身体とみなすような想像力の中で、壊すことと作ることが同時に行われてきたその生成の物語に向き合うものです。国家儀礼の祭祀服、古地図、買い物メモやネイルアート——近代の担い手たちの歴史から今を生きる人々の日常まで、多層的なイメージの中に、ものを作る人間の営みの連鎖が浮かび上がります。
近代都市の生成が垂直方向へ広がる欲望に結びついているとしたら、藤倉麻子の作品が提示するのは、水平方向への想像力といえます。ビルのポーチに現れるもう一つの入り口から、太陽の光という外在的な原理に導かれる、オルタナティブな架空の都市の姿が現れます。
効率優先の建設の現場においても、今なお地鎮祭は欠かせない儀式です。そうした現代に残る霊性に着目しつつ、能舞台の下に埋められている音響装置としての甕(かめ)をモチーフとする渡辺志桜里の作品は、都市や国家の生成に際して、その古層に、抑圧されながらも残り続ける声に触れるものです。
新社屋の完成された空間に、作家たちの想像力によって現れるこれらの細部は、合理性や画一化された価値観から離れて都市をイメージすることへと私たちを導きます。そのとき、記憶の堆積、偶然や予測不可能な未来をはらみながら、世界が本来もつ豊かさを感受する回路がひらかれるはずです。全ては移り変わりの中にあり、そして誰もが、いかなる場所も支配し占有することはできないことを伝えつつ。
— 藪前知子
アーティスト:手塚愛子、藤倉麻子、渡辺志桜里
キュレーター:藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)
2026年6月1日(月)~2027年11月30日(火)
7時~23時 (年中無休/1月1日を除く)
無料
戸田建設株式会社
株式会社川島織物セルコン、株式会社日本HP


