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小山登美夫ギャラリー 京橋
イベント & プログラム
開催中
2026/1/17 Sat. ~ 2026/2/21 Sat.

風能は自らの生活での体験や感覚、感情を、時空を超えた新たな世界に昇華させるように緻密に大胆に作品に展開します。
その大きな特徴として、最初に描いた画面を絵の具の層で塗りつぶし、その上から新たなモチーフを描く点があります。隠れた異層同士が繊細に関係しあって雅やかな複雑さを生み出しており、まるで過去の記憶や時、ストーリーが重なり合い現在がある世の中の成り立ちのようで、浮いているのでもない、重なっているのでもない、奥行きという表現では捉えきれない空間的な複雑さが立ち上がってきます。
そのマチエールはまるで磁器や彫金のような光沢や、刺繍や織物に似た重層感がありますが、それがアクリル絵具の繊細な筆致のみで生み出されていることに見るものは驚きを感じるでしょう。
今回の作品制作に際し、風能は「異なる時間を包む」ことへの興味を述べています。
新作「月の満ち欠け」にあるような、最近作品に登場するいくつかの丸。無意識に描いていたけれど、もしかしたらこれは月なのかもしれないという気づき。そこからは意識的にあちこち移動して光る月を、「異なる時間軸を包む」ように同じ画面に繰り返し描いています。
「魚の種、果物の骨、時間が経つと忘れてしまう 」は、自身の息子の言い間違いからつけられています。幼い子のその時々の成長と大切な記憶。愛しく切ない日々をまるごと残しておきたいという作家の想いが表れています。
2026年1月17日(土)~2026年2月21日(土)
11:00~19:00
日・月・祝
小山登美夫ギャラリー京橋

